2014年1月31日金曜日

小中合同の研修会を行いました


小中合同の事業として年間の予定に入っていたものではありませんが、ソーシャルメディアやゲームなどによるトラブルや弊害が学区内でも散見されるということで、急遽開催することとなりました。

「世界一寂しい、自分に自信のない少年」~その背景にあるもの~
と題し、国立病院機構仙台医療センター 小児科医の田澤雄作先生より、メディア社会の中で子ども達に起こっている事など、医学的な見地からの様々なお話をお聞きしました。


言語やコミュニケーション能力を獲得し、自分をコントロールする力や自尊心を育てていく事、つまりは「大人の人間」になっていく過程においては、大人とまなざしを同じくして関わる時間や、現実体験にもとづく”感動”が重要であり、そうした時間が過剰なメディアとの接触によって削られることは、人間の絆や社会力の形成が不十分となり、幼い心のまま年齢だけ重ねていく事になります。
不登校、いじめ、自死など様々な問題の引き金となっている事を私たちは意識なければなりません。

メディア社会と言われる環境の中で、メディア自体はその良しあしを論ずる以前に、実際に私たちの身の回りに深く根ざしてしまっています。
情報化社会という観点からも、完全に排除することは現実的でないとすれば、与える影響を理解した上で、どう関わっていくべきかを改めて考えていく必要があります。
また、メディアとの関わり方を考える事は、そのまま子どもとの関わり方を考える事でもあるかと思います。
子ども達に現実体験での感動を多く与えられるよう、私たちも子ども達と真剣に向き合っていかなくてはならないと感じました。


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